再びの·····⑨
お店を出たあと何処へ行こうかという話になった
緋「私の会社のセンターが近くにあるはずなんです。行ったことないので見てみたいんです」
元主「いいよ」
多分の方角で歩いたが見つからなかった
当たり前なのかもしれないけれど笑
何度か来てる街だが散策したことないので2人で街中をプラプラと歩いた
途中、二人で喫煙タイム
そのときに元主が、あのときの別れの理由を話してくださった·····
元主「もう時効だからいいかなと思ってね」
その話を伺って怒りと哀しみが心の底からフツフツと湧き上がった·····
そして今になってやっと酷い別れ方ではなかったが何処かで(棄てられたんだ)と思っていた私が昇華されたのだ
元主は何も悪くない
私が同じ立場でも同じ選択をしたと言えただろう·····
内容は割愛するが·····
喫煙タイム後また街を歩く
そして
「もう少し飲もうか」
と、話が進み居酒屋へ入った
普通の話?からSMの話まで色々した
あの頃の私は元主に嫌われたくなくて必死に頑張っていた·····つもり笑
自分でも健気だったのではないかと思う笑
従者と言う立場から開放された私は元主と普通に絡んだ
車が来ると
緋「車来ましたよ」
と元主を押すと言う行動をしたり
罵詈雑言吐いたり笑
元主「あの頃の緋岬じゃない笑。あの頃は可愛かった笑」
と何度も言われた笑
嫌われたくなくて仕える立場だと思っていたので必死だったと話した
軽く誘われたような気もするが軽く断れた
緋「私の主従への基準がユキさんなのでユキさん以上の人じゃないと進めないんです。なので今まで主従を結ぶこともなかったです」
素直に告げた
元主「俺が?」
驚いたような表情をされたが当たり前だろう
私はこの元主を含めて2人の主に仕えた
初めての主は私を甘やかし従者と言うより恋人的な立ち位置に置いていた
その主と別れた後に、この方と出逢い
厳しさを知ったのだ
初めてだらけのことに戸惑い何をどうしていいのかもわからず、ただ命令されたことをどうにかこなそうとしていた
1番怖かったことは
最初の主は「いや」「できない」と言えば許された
しかし、この元主には一切通用しなかった
出来なければ叱責される
ビンタされたり髪を掴まれたりが当たり前だったのだ
けれどきっと·····私はそういうことが好きで·····この方に仕えたいと思っていたのだと思う
そんな話もポツポツと話した
何故か忘れたが一瞬髪を掴まれた
その瞬間
私はスイッチが入った
この方には·····勝てない·····
たとえ立場が変わっても無理だ·····
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