再びの·····⑬
ベッドからずり落ちるように、また床に座り込む
ポーっと元主を見上げる
優しく微笑んでくださる
そこで
あることを思い出して慌てて伺った
緋「私、生理終わったばっかりで·····指·····汚れてないですか?」
元主「大丈夫だよ」
ご自分の指を見ながら答える元主
私の前で確認しないで欲しい··········
元主が立ち上がり浴室を覗く
元主「狭いな·····一緒には無理だな」
そう言えば「風呂は一緒」が元主の信念?だった笑
緋「久しぶりなので·····一緒には·····ちょっと·····お先にどうぞ·····」
元主が立ち上がる
私もノロノロと身体を起こす
元主が
脱いだジーンズを預かろうとすると一瞬
不思議な顔をされた
元主「ああ、緋岬は畳んでくれたな」
アウター、Tシャツ、靴下·····次々と預かり畳んでいく
以前と同じだな·····と思いながら纏めて1箇所に置いた
元主がシャワーを浴びてる間
私は恥ずかしいので部屋の灯りを
なるべく暗く·····でも仄かに見えるように調節していた笑
そしてベッド脇の大人の玩具の自販機を見てた笑
バ○ブに手枷と足枷、首輪。お尻用の玩具
エネマにローション·····
私は元主と会う時は、それらの道具を持ち歩いていた。
もしかしたら他にもあったかもしれない
特に玩具に名前があるなんて知らなくて
自販機の中の玩具に一つ一つ名前が付いてるのが面白かった笑
浴室から出てきた元主が一言
元主「緋岬、欲しいの?」
緋「違います笑。ユキさん知ってました?名前ついてるんですよ?笑。昔から名前なんてあったんですかね?」
元主「あったよ。覚えてないけど笑」
緋「そうなんですか?知らなかったです」
元主「なんでこんなに暗いの?」
緋岬「久しぶりなので·····これくらいで·····」
明るいのは苦手だ·····
元主が小さく笑った気がした
元主「風呂、入っておいで」
緋「はい。覗かないでくださいね?」
元主「鍵かけるくせに笑」
正解です笑
シャワーを浴びようとして気付いた
内腿まで濡れていた·····
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